脳と行動の発達 3
あまり根拠なしに脳障害というレッテルを貼ってしまうと、その子どもの行動は常に脳障害児としてみられることになります。
その意味では脳障害は脳機能不全という言葉に置きかえたほうが良いことが多いものです。
行動というのは単に動作とか振るまいといった意味ではなくて、ゲゼルの考え方によればすべてのひとの示す外的な現れです。
それで目を動かして注視することも、じっとして耳をすましてものを聞いていることも、また動かないで眠りこんでいることも行動です。
その行動のもとをたどると脳の働き、ことにその電気的な働きとしてのトーヌスであることは有名ですね。
乳児の初期に上向きでねているときにとる特別なポーズである緊張性頸反射もその例です。
・・・このようにみてくると行動の発生は乳児が出生したときからなのではなくて、すでに胎児が母体のなかで育ってくるその過程に見いだされます。
さらに受精卵の分割するときにまでさかのぼることができます。